糖鎖というのはどのようなものなのか
これまで人類地球上に誕生してから、病気を治療するために欠かすことの出来ない医学というものは常に進化しています。
そして私達の体を作る細胞というものは、まだまだ未知のものであり日々研究対象となっているのです。
そのような中で、近年糖鎖と呼ばれるものが注目を集めています。
これは一般にグルコースやフコースなどの単糖が複数連なった物を指します。
我々のような人間も含めた全ての生物種が有していて、生体内で重要な役割を果たしています。
糖鎖は様々な分野にわかれて研究がなされておりますが、未だに大きな謎が多い物質です。
しかし研究の進展によって医学の進歩に寄与している事は確かです。
例えば医薬品には、アミノグリコシド系抗菌薬であるストレプトやインフルエンザの薬であるの薬として知られているリレンザなどがあります。
それだけでなく食品関係では、テーブルビートに含まれる赤色配糖体色素ベタニンやシクロデキストリンがあります。
シクロデキストリンは食品関連での利用以外にも消臭剤等のような化成品にも幅広く利用されています。
そして寒天の主要の成分とされるアガロースは、食品だけでなく分子生物学や生物化学の分野における分析部材としても利用されているのです。
このように糖鎖は様々な分野で未だに研究がなされており、それが進むにつれて医学が大きく進歩することで、現在不治の病として私達を苦しめている病気に対しても大きな効果が期待出来るでしょう。